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Kishiwada / Senshu Disability
Pension Advice Office

岸和田・泉州障害年金相談事務所

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受給事例CASE ABOUT

急性白血病と診断され申請したが不支給決定後、高次脳機能障害で障害基礎年金2級を受給できた事例

(相談内容)

ある日、微熱があり息苦しさと倦怠感を感じ、市販薬を飲んでいましたが、熱が下がらず近医を受診しました。その後、上肢や下肢などに青あざのような症状が現れるようになり、念のために検査を勧められて大きな病院を紹介され検査をする。検査の結果、急性白血病と診断され、即時入院する。その後、臍帯血移植手術を受けたが高熱が数日間続き、意識が混濁しベッド上で飛び跳ねるような状態が続いていました。意識は戻ったが呂律が回らない、記憶力の低下症状や同じ動作を繰り返す、電話番号が覚えられない等の認知力の低下、等の症状が残存した。医師からはウイルス性の脳炎の疑いも指摘されていました。白血病の治療は定期的に外来受診と定期検査で通院をされていました。

一度、ご家族様ご自身で障害年金の申請をご検討されましたが、当事務所のHPをご覧いただきまして、当事務所へご相談頂きました。

疾病名    急性白血病・高次脳機能障害・てんかん

年金請求方法 事後重症請求

年金の種類  障害基礎年金

受給等級   障害基礎年金2級

年齢     30代

性別     男性

職業     無職

就労の状況  一般就労することができない状態


(当事務所の支援内容)

ご本人は状態が悪くご訪問させていただき、面談し発病当時から現在までの経過を詳しくヒアリングさせていただきました。

白血病が発病から申請時までの病状をヒアリングさせていただきました。白血病の治療は継続中ではありましたが、手術後から現在までの経過が不良であると思われた事と、ご家族様の要望により、白血病で障害年金の申請手続きを開始し致しました。受診状況等証明書を取り寄せ、診断書作成の依頼を行い、しっかり検査数値等も記載いただきました。しかし一般状態区分の評価が、軽労働や座業はできるとの評価でありました。そのまま申請しましが、結果、日常生活に著しい制限を受けるまでではないとの評価で不支給決定となりました。

ご本人の認知能力や記憶力の低下やご家族様の支援で日常生活が送られている事実があり、脳に障害が残存しているのは明らかであったために、当事務所より、精神科、リハビリテ-ション科の専門医の受診を勧めました。受診の結果、高次脳機能障害、症候性てんかんと診断されたので、精神の障害用の診断書で再度、申請を行うこととしました。

初診日が一番問題ではありましたが、臍帯血移植手術後に高熱がでた日(脳炎の疑い)を初診日として、受診状況等証明書を取り寄せ、診断書には主治医が白血病の発病時から脳炎の疑いを指摘された経過や、現在までの治療歴、生活能力が著しく減少している事を詳細に書いていただくことができました。申立書には身の回りのことも自分で行うことがしんどく、強い倦怠感や記憶力の低下等、日常生活を送るうえでも、家族さんの多くの支援が必要な状態が続いている状況を、数回にわたり面談させていただき、就労状況等申立書に詳しく記載することと致しました。



(結果)

精神の障害用の診断書で、高次脳機能障害の病名で、障害基礎年金2級を受給することがで、年金額約78万円の受給決定することができました。2回の申請で受給決定まで障害年金の手続きは長期にわたりましたが、なんとか受給する事が決定したことでご本人やご家族様に大変喜んでいただけました。病状のヒアリングをしっかりすることで、一度不支給決定になってもあきらめずに、病状や症状をしっかり把握することにより、他の診断書を使用ができないかどうかを検討することにより、今回は受給に至った事例でした。