受給事例CASE ABOUT
平成元年頃、地域のしきたりにどうしても馴染めず、葛藤の多い日々を生きていた。次第に自己不確実感が強くなり、不眠状態になり、何をするにもおっくうで仕方が無い状態になり、クリニックを受診する。診断名はうつ病と診断される。日常的に睡眠障害や抑うつ状態から仕事中においてもミスが多く、人間関係を築くことが難しい状態であった。仕事上のストレスから解放されると躁状態になり、短期間でうつ状態に戻る様な状態を繰返していた。その後は数年置きに1回程度受診し、現状を話し眠剤を処方されていた。
その後、アルコ-ルに依存するようになり、うつ病・アルコ-ル依存症と診断される。転職を繰返し、家族の生活は困窮する。
この頃も不眠は続いていたが、うつ状態が重篤化し始める。うつ状態が重篤化すればするほど、アルコ-ルへの依存が多くなる。
この頃になると、一般就労は難しくなり、地域包括支援センタ-の支援員の支えで、就労支援施設へ通所をするようになる。無気力感や意欲の低下・集中力が無く、他人とのコミュニケ-ションもうまく取ることができないため、相手の一言で、過敏に反応して、よくトラブルになることが多い。社会から孤立している様な状態であり、社会復帰は難しく、地域包括支援センタ-の支援員の生活のサポ-トを受け、訪問介護ヘルパ-の支援も受けている。
疾病名 うつ病
年金請求方法 事後重症請求
年金の種類 障害厚生年金
受給等級 障害厚生3級
障害者手帳 精神3級
年齢 60代
性別 男性
職業 就労支援施設B型
就労の状況 うつ病のために一般就労することができない状態
ご訪問させて頂き、ヒアリングをさせて頂くと、申請時の状態は、かなり状態は悪化しておられておりました。
ご本人様の話の内容が二転三転するために、地域包括支援員さんと、何度も聞き取りをしながら、ようやく平成元年頃に初診であるということがわかってきました。しかし、病院名がわからず、ご本人が覚えていらっしゃるクリニックからさかのぼっていく方法しか手がないような状態ででした。なんとか初診の病院までたどり着きました。通院していた頃はかなり昔であったが、なんとか初診証明を取得することができました。ただ、障害認定日頃は通院を止めていたころであったために、事後重症請求で手続きを開始することとしました。
就労状況申立書には現在までの病状の経過や、地域包括支援員のサポ-トや訪問看護、訪問介護等の多くの支援や不可欠な状態であることを、数回にわたり面談させていただき、就労状況等申立書に詳しく記載することと致しました。
精神障害で、障害厚生年金3級を受給することがで、年金額約58.5万円の受給決定することができました。