受給事例CASE ABOUT
(相談内容)
右大脳動脈瘤破裂により救急搬送される。意識は無く緊急手術を施行され、なんとか一命を取りとどめる。術後は高次脳機能障害が強く残存することになった。
記憶障害の為、記憶が全くでき無い状態で、感情のコントロ-ルもうまくできず、自分の思い通りに行かない事があると、他の患者や病院関係者に暴言を吐き暴れる事もあったが、本人は自分がそのような行為をしたことについて、いつも全く記憶が無い状態であった。一時自宅外泊を試みるが、家族への暴言などがひどくあり、家族の恐怖心もあり自宅にて一緒に生活が不可能となる。家族への暴言なども本人の記憶無し。
自分が今をしていたかを忘れる事が多く、また記憶がなくなることが多々ある状態です。常時、家族の管理が必要です。就労支援施設への通所は施設の支援員に送迎をしてもらっています。就労支援施設への通所中、家族は介助や支援から解放される時間となります。服装も自分で考える事もできず、外出は一人でできず、通院も付き添いが不可欠であり、他人との会話もなく、危機管理対応能力や社会性もなく、日常生活を送る上で、家族の全面的な介助と支援が無ければ一人で生活し、生きていくこ事はできない状態です。
疾病名 品質性精神障害
年金請求方法 認定日請求
年金の種類 障害厚生年金
受給等級 障害厚生年金2級
障害者手帳 精神障害2級
年齢 50代
職業 就労支援施設B型へ通所
(当事務所の支援内容)
ご訪問させて頂きましたが、ご家族様より経過をヒアリングさせて頂きました。
救急搬送された日が初診日になります。(脳血管障害の場合、障害認定日は6か月経過日以降の症状固定日になります。)障害認定日頃は症状が固定していたかどうかを、ご家族様より主治医にお聞きして頂いたところ固定状態であったとの回答を受けたので、診断書を記載して頂くこととなりました。
診断書に初診日から6か月経過日に症状が固定していたとの記載をして頂けているかどうかを確認後、遡及請求の手続きを開始しました。
就労状況申立書には現在までの病状の経過や、現在ご家族様の多くの支援が必要な状態であることや、就労支援施設に通所し、単純作業をさせてもらっており、どのような作業をしているのか詳細に記載するとともに、周りの方々からどのような支援を受けているかを詳細に具体的に記載したしました。
周りの多くの配慮と理解があって仕事ができている状態であること等を詳細に記載いたしました。
(結果)
障害厚生年金2級を受給することができ、年金額約200万円の受給決定と9か月分の遡及一時金150万円の受給がきました。