受給事例CASE ABOUT
(相談内容)
約7年前より、何度も同じ事を聞いたり、約束をよく忘れるような症状が出現し、初めて病院を受診する。御本人は若年性アルツハイマ-病の疑いがあることの自覚がなく、そんなはずはないと思い込んでいました。通院の必要はないと思っていました。
物忘れの症状や記憶が全てできない為、同じ事を何度も聞き返す様な症状は、改善されなかったが、家族の説得にもかかわらず、通院はしませんでした。症状が徐々に悪化し、金銭管理が難しくなり小遣い帳を付けるようになりましたが、いつも金額が合わない事も多く自分で使った事を覚えていないこともあった。家族が言ったこともよく忘れるようになったり、夜に入浴を済ませているのに記憶がなくもう一度シャワ-を浴びたりするようになりました。この様なことから、仕事にも支障がかなり出始めておりました。
その後、更に認知能力や、会話の理解力も低下しており、家族がもう一度説得しクリニックを受診する。若年性アルツハイマ-病と診断される。仕事にも更に支障をきたし、通常業務もミスが多くなり、大事な約束のメモを取った事も忘れ、大きなトラブルになったこともあり、会社からこのまま仕事を続けることは困難ではないかと言われ、退職するに至る。退職後は急に症状が悪化し、入浴したことも度々忘れるようになり、物を置いた場所を記憶できない為、物を盗まれたような妄想や夜間のせん妄の症状が発生するようになる。家族の常時の見守りが必要になる
家族の常時の見守りが必要となり、通院も一人では困難となったので、現在の症状は、5分前の事も忘れるようになり、一人で公共の交通機関も利用できなくなりました。一人での外出は困難です。また通院日の管理や金銭管理や公共の手続きなど、理解力と認知力が著しく低下していますので、一人では全くできなくなりました。妄想や夜間のせん妄症状も度々発生しております。
疾病名 若年性アルツハイマ-病
年金請求方法 事後重症請求
年金の種類 障害厚生金
受給等級 障害厚生2級
障害者手帳 なし
年齢 60代
性別 男性
職業 無職
就労の状況 労務不能
(当事務所の支援内容)
ご訪問させて頂きましたが、ご本人様はかなり重度状態であり、ご家族様より経過をヒアリングさせて頂きました。
病歴や症状の経過を聞かせて頂くと、障害認定日頃は症状がまだ重篤でない状態であったために、(障害認定日とは、初診日から1年6か月経過した日、あるいは1年6か月以内に疾病が治った日、固定化した日)ご家族様との相談の結果、事後重症請求の手続きを開始しました。
初診証明を取り寄せて、現在の診断書を医師に書いていただきました。
就労状況申立書には現在までの病状の経過や、現在も障害認定日頃の当時も自発的になにもできない状態であること等、ご家族様の多くの支援や常時の見守りが不可欠な状態であることを記載し、ご家族さまやヘルパ-さんの多大なる配慮を受けてなんとか日常生活が成り立っていることを詳細に記載いたしました。
(結果)
障害厚生年金2級を受給することができ、年金額約182万円を受給できました。