受給事例CASE ABOUT
平成15年頃より、階段を上がる時に息が切れることがしばしば出現するようになる。その後徐々に状態が悪化し、大学病院を受診する。診断の結果、肺動脈性肺高血圧と診断される。家の中でも少し早い動作や早口で話すと、動悸や息切れ症状が出現し、胸の痛みは常時あり、外出時においても少しの上り坂であっても、少しでも気を抜くと失神してしまうので、家族の付き添いが必要な状態であった。このような状態であったために、医師からは外出時用の酸素ボンベを支給せれる。また、調子の悪い時は1日の半分程度は横になっているような状態でもあったために、居宅介護サービスを受けるようになる。家族の支援がないと日常生活を送ることが難しい状態になる。ご家族様が障害年金制度というものがあることを初めて知り、当事務所にご相談のご連絡をいただきました。
疾病名 肺動脈性肺高血圧症
年金請求方法 事後重症請求
年金の種類 障害基礎年金
受給等級 障害基礎年金2級
年齢 60代
性別 女性
職業 無職
就労の状況 肺動脈性肺高血圧のために一般就労することができない状態
面談させていただき、詳しくヒアリングさせていただきましたが、かなり重度な状態であったために、長時間の会話も難しく、面談時間もできる限り短縮するように致しました。
ご相談いただいた時は、在宅酸素療法も開始していました。診断書には一般状態区分表の箇所が重要であるため、当事務所にて日常生活の状態を詳しくヒアリングし、書類を作成し、主治医に説明するように勧めました。また、自覚症状においてもしっかり説明するように勧めました。診断書に心電図も添付し提出することとしました。
(循環器疾患の診断書は自覚症状や他覚所見の症状を正確に記載してもらうことや、日常生活の状態:一般状態区分表の状態も非常に重要になりますので、正確に記載してもらうことが重要です)
就労状況申立書には現在までの病状の経過や、日常生活を送るうえでも家族の多くの支援が必要な状態でもあり、1週間に2日程度ヘルパ-さんに訪問してもらっている事実も記載し、自発的になにもできない状態であること等、現在の日常生活の状況など数回にわたり面談させていただき、就労状況等申立書に詳しく記載することと致しました。
障害基礎年金2級を受給することがで、年金額約78万円の受給決定することができました。長い間辛い思いをされていたので、ご本人様にも大変喜んでいただきました。