受給事例CASE ABOUT
約7年前頃より、仕事中に息切れや、呼吸がしんどくなるなどの症状が感じる様になる。仕事中に、初めて激しい息切れや動悸の症状が出現し、車内で1時間~2時間程度休息を取り、なんとか落ち着いた。
再び激しい息切れや動悸や呼吸困難の症状が出たので、その日に病院を受診する。受診の結果、慢性心不全と診断される。同日そのまま入院となる。その後、何とか仕事は続けていましたが、日常生活で、布団を積み上げただけの作業や軽い荷物の移動にも、息切れや動悸や呼吸困難の症状が度々発生していました。肉体労働は全くできず、軽労働のみでした。2階までの階段を連続して上がることが出来ず、数段上がることに、何度も休憩をしないといけない状態で、会議中でも発言途中で呼吸困難になり、心臓の動悸が激しくなり暫く静養したことも度々ありました。食事の量は今までの約2/3位に減りました。退院後は、軽い発作は常時あり、仕事は座業に限られて、仕事中においても周りの配慮が必要な状態でした。
その後、初診より7年後にCRT-D埋め込み手術を受ける。手術後の日常生活の状態は、安静にしていても息切れ、動悸があります。坂道や階段はあがれません。平地でも連続歩行は、約100mしかできず、何度も休憩が必要です。買い物に行っても荷物を持つことができません。動悸や疲労感、胸痛、不整脈等の症状は常にあります。
ご家族様が障害年金制度というものがあることを初めて知り、当事務所にご相談のご連絡をいただきました。
疾病名 慢性心不全
年金請求方法 遡及請求
年金の種類 障害厚生年金
受給等級 障害厚生年金3級
年齢 50代
性別 男性
職業 事務職
就労の状況 正社員
ご相談いただいた時は、CRT-D埋め込み手術後約2ヵ月程度で、手術によって障害年金制度を知るようになりご相談いただきました。長時間の会話も難しく、面談時間もできる限り短縮するように致しました。
CRT-D埋め込み手術後約2ヵ月程度でしたが、手術前の状態と手術後の状態と日常生活の状態も大きく変わったわけでもなく、手術前から辛い状況であったので、ご家族様とご相談の結果、遡及請求の手続きを行うことと致しました。
診断書には一般状態区分表の箇所が重要であるため、当事務所にて障害認定日頃の状態と申請時の状態の、日常生活の状態を詳しくヒアリングし、書類を作成し、主治医に説明するように勧めました。また、自覚症状においてもしっかり説明するように勧めました。診断書に心電図も添付し提出することとしました。
(循環器疾患の診断書は自覚症状や他覚所見の症状を正確に記載してもらうことや、日常生活の状態:一般状態区分表の状態も非常に重要になりますので、正確に記載してもらうことが重要です)
就労状況申立書には現在までの病状の経過や、日常生活や就労するうえで、周りの人の支援や理解が必要なことや現在の日常生活の状況など数回にわたり面談させていただき、就労状況等申立書に詳しく記載することと致しました。
障害厚生年金3級を受給することがで、年金額約75万円の受給決定と過去5年分の遡及一時金約375万円の受給をすることができました。長い間辛い思いをされていたので、ご本人様にも大変喜んでいただきました。