受給事例CASE ABOUT
育児に疲れ果て、思い悩み、他人とのかかわりが苦手で同年代の子供のいるご近所との集まりが苦痛になっていた。育児で上手くいかないことを自分の責任に感じ、育児が苦痛になり夜寝ることが出来ず、不眠が続くことになった。音に敏感になりどんな些細な音も気にするようになった。隣人の悪口の幻聴が聞こえるようになり、心療内科を受診する。病名は統合失調症と診断される。その後、どうしても隣人の声や子供の声、アラ-ムの音など幻聴が聞こえ、住所も移転する。
子育ては、家族で助けてくれるようになり、一時症状も改善していましたが、昼夜を問わず幻聴が聞え、自分が責め立てられているように思えた。幻聴の声や妄想は現実のものであると思い込んでおり、不眠が続くようになる。この様な状態である為に、食事もほとんどせず、1日中横になったままで、外出もできず、家族以外の交流もなく、社会性もなく、一人で生活をする事は不可能な状態で、常時家族の介助や支援が不可欠であった。
自分では病識がなく、幻聴は現実の声だと思っている。日常生活は、ほとんど一人での生活能力はなく、食事、入浴、家内の整理整頓等は家族が、全面的に行っています。外出は恐怖で出来ず、必ず家族の付き添いが必要です。他人とのコミュニケ-ションは全くなく、社会的に孤立しているような状況で、社会性も全くなく、家族の全面的な介助や支援が無ければ日常生活は成り立たない様な状況です。
疾病名 統合失調症
年金請求方法 認定日請求
年金の種類 障害基礎年金
受給等級 障害基礎年金2級
障害者手帳 なし
年齢 30代
職業 無職
就労の状況 統合失調症のために一般就労することができない状態
出産後、育児に疲れ、ただただ毎日がしんどい状態を過ごされておりました。
障害年金制度を御存知なく、ご家族様が、何か国や行政の経済的支援がないかをインタ-ネットで調べているうちに、障害年金を受給できることを知り、当事務所にご相談のお電話をいただきました。
病院はずっと同じ病院へ通院されていましたので、受診状況等証明書は必要なく、障害認定日頃のカルテもあったために、ご家族様と相談の結果、、認定日請求の手続きを開始いたしました。
通院していた病院に、障害認定日頃の診断書と現在の診断書を記載して頂けました。(障害認定日とは初診日から1年6か月経過した日)また、就労状況申立書には現在までの病状の経過や、ご家族様の多くの支援があって、基本的な日常生活が送れていることを、就労状況等申立書に詳しく記載することと致しました。
障害基礎年金2級を受給することがで、年金額約123万円の受給を決定することができました。また、約3年分の遡及一時金で370万円の受給もできました。
産後、育児に疲れて統合失調症を発症されていても、ただただ日々に追われ、思い悩みながらの生活で、障害年金を受給できることを御存知ない方々が多くおられます。
障害年金を受給できることで、少しでも経済的に支援を受け、療養に専念できた事例です。